今回で4回目となるTEDxKyoto、テーマはCourage&Creativity(勇気と想像力)でした。京都外大森田記念講堂で行われたのですが、700名程度収容の客席は満席でした。
スピーカーは、北朝鮮から脱出された女性活動家、日本人初のミス・インターナショナルの女優・活動家、アニメーション・プロデューサー、村田製作所のロボットクリエーター、禅僧、特許を取得した小学生発明家、京都市長など、様々な人生を歩んでこられた方のお話をすべて興味深く聞かせていただきました。
ロボット製作チームの吉川浩一さんのお話は大変楽しませていただきました。特に、村田製作所チアリーディング部のかわいいロボットの映像には魅了させられました。ロボット同士がコミュニケーションを取りながら動く、自動運転車などにも利用できる技術です。未来は手が届くところまで来ているんだなぁ、と感じました。
ビデオで紹介された2014年のTEDxKyotoのスピーカー寿司職人の井上修一さんのスピーチはすばらしかったです。しかし、残念ながら井上さんは今年の5月に交通事故で亡くなられてしまいました。寿司職人としての彼のすばらしい感性と情熱は、これから海を越えて寿司にいろんな可能性を見つけてくれるところだったのにと、目の奥が熱くなりました。
私がもっと興味深いと思ったのは、アニメーション・プロデューサーShuzo John Shiotaさんのスピーチです。アニメ製作のクリエイティブな現場の様子を、大変流暢な英語で、ストレスなくとても楽しく聞かせてくれました。
ランチやアフタパーティの時には、大学教授や、インターナショナルスクールの先生と一緒に意見交換をしました。みなさん何回も観に来られているようで、昨年の話も聞かせていただけました。また、スピーカーやイベントオーガナイザーの先生とも話す機会がありました。
来年3月の私たちのプレゼンテーションと発表会のことを考えながら観ましたので、大変参考になりました。
会場の準備、当日の進行、スピーチのトピック・スタイル・内容・スライドなどの準備、聴衆に情報が伝わるようにする工夫など聴衆とのコミュニケーション、参加者同士が気軽に話ができるアクティビティの準備、スポンサーの紹介など、注意して計画しなければいけないことがたくさんあると実感しました。
今回のTEDは10:30~20:00で、3セッション、スピーチは合計5時間ほどでした。1セッション1時間半ほどでしたが、長い間ずっと続けて集中することはとても大変なので、聞きやすい英語というのはとても大切だな、と痛感しました。スピーカーの方はみなさんしっかり準備と練習をされ、それぞれ18分の持ち時間を効果的に使われていました。イベント全体としては、聴衆が飽きないようにいろんなトピックを組み合わせること、スライドに頼りすぎずないことなど、いろんな工夫がなされていると感じました。
とても刺激的で、頭をフル回転させる一日でした。
来年1月、2月にはTEDxKobeが開催されるので、またぜひ観にいきたいと思います。