コロナの影響で、教材が届いていなかったりオンラインZoomレッスンを導入しなければいけなくなったりと、かなり大変な新年度のスタートです。
メイプルでオンライン英会話をしなければいけなくなるとは、正直なところ夢にも思っていませんでした。
そして、今週からはMoodleの導入です。
Moodleは世界で8万以上の大学や教育機関で利用されている学習管理システムです。
Moodleは音声や動画などを使った教材で学習することができたり、穴埋め問題や組み合わせ問題、ドラッグアンドドロップ問題などのいろんな問題や、文書だけでなく、音声や映像ファイルでの課題提出などもできます。
なので、タブレットやスマホで自分が英語を話しているところを録音や録画してもらって、それを先生に添削してもらうために提出する、なんていうこともできるようになります!
私としては、人前ではなかなか話すのが恥ずかしいけれど、一人で何度も練習してから提出できる発音矯正のための課題なんかは画期的で本当にいいなと思っているので、これからMoodleでいろんな学び方が可能になることにすごくわくわくしています。
はじめは遠距離で学習ができない生徒のための通信教育用に使われていたりしていましたが、
今では通常の大学の授業での対面授業をより充実させるために、
家で講義を視聴してから授業に出て演習をしたり質問をしたりするという、
反転授業にも使われます。
学習には知識や情報を入れる”インプット”と、インプットした知識や情報を使う”アウトプット”の両方が必要です。
通常の学校などの授業では、教室での授業で先生の話をずっと聞くインプットをし、
家で宿題や課題をしてアウトプットするという流れが大半です。
でも反転授業では、インプットを家庭でやり、内容が分かった状態で授業を受けてアウトプットする、
という逆の流れになります。
学ぶためには知識をたくさん頭に入れないと!と思うかもしれませんが、
実際に学んだことを定着させるためには、3割のインプットと7割のアウトプットが必要だと言われています。
これは何を学ぶかよりも、学んだことをどれだけ使うかの方に2倍以上かけないといけないということです。
本を読んでも、内容があんまり頭に残ってないっていうことありませんか?それって、インプットはしたけれど、アウトプットをしていないから、結局自分の物にできていないっていうことですよね。
そのために文法クラスでは、教科書の予習をして新出単語や本文の内容を予め確認しておいてもらい、
実際のレッスンでは問題に取り組んでもらいすぐに答え合わせをしたり、音読した時に正確でない発音をその場で指導したりして、レッスンはアウトプット中心で、できる限りその場でフィードバックを与えています。
生徒の立場に立った時、「何がわかって、何がわからないのか」がはっきりし、
間違えたところができるようになることで、自分が成長していることを感じることができます。
今は、ネットを通して教科書にしても、音声にしても、映像にしても、いろんな種類の教材がいくらでも手に入る時代です。
インプットの機会と方法はいくらでもあるんです。
でも、自分がどこまでできているのかを確認してくれ、何が足りないのか適切なフィードバックを与えてくれる「指導者」は、いくらでもどこでも手に入るわけではありません。
一人ひとりに適切なフィードバックが受けられる教育が成果の出る教育だと思います。
Moodleでは、作文など書いたものだけではなくスピーチやプレゼンなどにも、講師が生徒一人ひとりに時間をかけて適切にフィードバックを与えることが可能になります。
Moodleという学習のための助っ人が導入されましたので、たくさんのアウトプットと効果的なフィードバックのためにどんどん利用していきたいと思っています。