shadowing

シャドーイングが良いっていうけど、どんな効果があるの?

英語の練習方法にシャドーイングという方法があります。

聞こえてくる英語音声に0.5秒くらい遅れながら、同じように発音する、という練習方法で、たくさんの効果があります。

 

具体的な効果は、

1.英語を訳さず英語のまま理解できるようになる

2.発音が良くなる

3.スピードのある英語でもリスニングができるようになる

です。

でも、ポイントをしっかり押さえていないと、上記のような効果を出すことができませんので、練習するときに注意する点を見ていきましょう。

3.英語を訳さず英語のまま理解できるようになる

聞き取りの難しいところは、音は消えてなくなる、ということです。

リスニングの教材を使っていたら、何度も聞きなおせますが、実際に人と話すとなると、何度も聞くことはできません。

英語を日本語に訳した経験のある方ならお分かりだと思いますが、英語を聞きながら日本語に訳そうとすると、途中でひっくり返したりしなければいけなくなって、大混乱します。

なので、「英語を訳さずに英語のまま理解できる」は、実はとても便利なんです。

理解までが速いので、返事もすぐできます。頭にとどめておかなければいけない情報が少なくてすむので、聞いていても疲れません。


でも、英語のまま理解するためには、注意点があります。

自分が聞いている英文の意味をきちんと理解しながらシャドーイング練習をする、ということです。

話しの内容もわからず音だけマネしていてはいつまでたっても英語のまま理解できるようにはなりません。

絵本の音声を教材にする場合には、絵からしっかりお話のイメージを理解してください。

小説の場合には、最初は日本語で意味を理解しても良いですが、その後は、英語をききつつ情景を頭にはっきりとイメージしていきましょう。

文章の意味がきちんと分かったら、そこからしっかりシャドーイング練習をしていきましょう。

a lady listening with a headset

2.発音が良くなる

英語の発音というと一つ一つの単語の音に注目してしまいがちですが、英語の音は「変化」します。

そうなんです。”have”はいつも同じ発音をされるとは限らないんです。“you”, “can”, “to”とか、たくさん変化します。

英語の単語は、単独で発音されるときと、文の中で使われるときでは、音が変わります。

その単語の文章での役目や、前後の単語の音によって変化していくからです。

音の変化の法則があるのですが、わかる文章が少ない子供や英語初心者が法則を習うのは無理なので、まずは「英語の音は変化する」ことを知って音声を聞いてください。

そして、シャドーイング練習をするときには、英語の音の変化も一緒にマネするようにしましょう。

a girl with a headset by the window

3.スピードのある英語でもリスニングができるようになる

自分で正しく作れる英語の音が増えると、聞き取れる音も増えてきます。

作り方がわからない音は雑音にしか聞こえませんが、自分が再現できるようになった音はしっかり聞き取ることもできるようになります。

なので、音の変化に注意しながら正しく練習していけば、ネイティブの超早口な英語も聞き取ることができるようになります。

いかがでしたか?

せっかく時間をかけてシャドーイング練習をするのなら、効果と取り組み方を理解して、最も効率的な方法で練習してみてくださいね。