文法的に正しく英語を使えるようになるためには、作り方と用法の両方の理解が必要です。
”メイプルの小学生や中学1年生に教えるように解説していきますので、英語レベルが中級以上の方にはまどろっこしい解説になるかもしれませんが、不要なところは読み飛ばしながら最後までお付き合いくださいね。”
まずは、助動詞の作り方について。
すべての助動詞に共通で
助動詞+動詞の原形
で表されます。
1.My sister can speak English and French. (僕の姉は英語とフランス語が話せます。)
2.Chris will join Maple English School in two weeks. (2週間後にクリスさんがメイプルのメンバーになります。)
3.Shall we attend TED X Youth Kobe next month? (来月TED X Youth Kobeに参加しましょうか?)
4.You must be tired after skiing all day. (一日中スキーをされて、みなさんお疲れに違いない。)
5.Eric will have been in Japan for a total of twenty years next year. (来年でエリックは20年間日本にいることになる。)
※5の未来完了形は「助動詞+動詞の原形+動詞の過去分詞」の形ですが、基本の「助動詞+動詞の原形」は同じです。
上記はすべて助動詞+動詞の原形で表現されていますよね。
主語が三人称単数(一人称:私、と、二人称:あなた以外のすべての人、ものが三人称です。単数はその中でも「一人か一つ」の場合です。)の場合でも、助動詞は変化しませんので、三人称単数現在形(三単現)のs/esがなくて楽チンですね。
ちなみにam, are, was, wereなどの”be動詞”の原形は”be”です。
助動詞の文の作り方が理解できたところで、助動詞の用法について説明します。
今回は‘will / would’を紹介します。
‘will’といえば、日本の中学英語で学ぶ「未来形」がありますが、その他にもたくさんの用法がありますので、ここでまとめてみたいと思います。
1. 「未来」を表す’will’
2. 「推測」を表す‘will / would’
3. 「意思」を表す‘will / would’
4. 「習慣」を表す‘will / would’
5. 「依頼」を表す’will / would’
なんだかたくさんありますよね。例文を交えながらゆっくりご説明しますね。
1. 「未来」を表す’will’
こちらは、中学からのお馴染みの未来形、単純未来(なりゆきで起こるであろうこと)です。
It will be snowy this weekend. (今週末は雪になるだろう。)
My son will be in college next year. (私の息子は来年大学生になります。)
もう一つの用法は、「意思未来」
主語の意思を表す意思未来と呼ばれる用法もあります。
I will call her tomorrow morning. (明日の朝、彼女に電話します。)
こちらは次回詳しく説明します。
未来形といえば、もう一つありますよね。’ be going to’ です。
こちらは、主語の意図や計画を表す、相手の意図や計画を尋ねる、確実に起こりそうなことを表すときに使います。
I am going to buy a car next week. (私は今日の午後水泳に行くつもりだ。)
Are you going to travel to France next month? (来月フランスに旅行に行くつもりですか?)
It’s going to rain. (雨が降るだろう。)
「行動を起こすのは未来のことであっても、現在すでに心構えができるいるか、実際の準備を始めている」状態や、周りの状況からして確実に起こりそうなとき、たとえば、雷が鳴り始めて辺りが暗くなってきて雨が降るのが確実な様子であれば、”It’s going to rain.”となります。
Will / be going to の違いをここで確認しておきましょう。
“Someone is at the door.” “I’ll get it.” (「誰か玄関に来てるよ。」「僕が出るよ。」)
※こちらは、予定していたのではなく、その場で急にする気になったことを表現します。
“What are your plans for this weekend?” ” I’m going to go snowboarding with a friend on Sunday.”
(「今週末は何する予定?」「日曜日に友達とスノーボードに行くつもり。」)
※こちらは、それ以前からするつもりでいたことを表現します。
文法は、できるようになるに越したことはありませんが、文法に囚われすぎて話すことに躊躇してしまうぐらいなら、間違いだらけでも思い切ってしゃべってしまったほうがよっぽどお得です。
身構えずに、まずは自分が使う場面ではなく、映画の中、本の中、レッスンのときに先生が使っている表現をしっかり聞いて、どんな場面で使うのが適切なのかをしっかり学んで精度を高めてくださいね。
続きは、助動詞”will / would” Part 2でご紹介します。