3番目に習得が難しい英文法は

『前置詞』

英語学習者はみんな苦しんでいると思います。

in, on, at, with, to, for, without, up, down, into, out, of……
種類も多いですが、使い方が組み合わせ次第で無限ではないかと思われるほどあります。

やっかいな熟語を少しご紹介。

look for… ・・・を探す
call for… ・・・を必要とする
stand for… ・・・を意味する 

動詞の意味なんて残ってないじゃん!って悲しくなります。

come up with… なんて、あらら。2つ続いちゃってます。

その上、
keep up with…
catch up with…
put up with… 

それぞれ意味が違うし。。。トホホ。。。

もっと頻繁に見るものでは、
at five o’clock
on Wednesday
in June
in 2015
at the station
go to school 
in the library
on the bus
in the car

時間や空間を表す使い方もたくさんあってかなり大変ですが、
メイプルの文法クラスで子供達に伝える時には、イメージがつかめるように工夫しています。

たとえば、
at<on<in
のように,
at は指差す感じで時計の針を意識して at ten o’clock, look at…
on はもう少し大きくて、カレンダーの中で指で押さえれる感じだから on Tuesday, on 24th
in はもう少し大きくて、範囲を指でぐるっと囲む感じだから週、月、年などに使えて in June

これは、文章に入れるときにも、細かいところから大きいところへの順番にもなっています。手紙の宛名を書くときの空間的な順番とも一緒です。

on  は空間的には表面にタッチしているので、on the tableは机の上、on the wallは壁の表面(壁の上方ではないよ!)
それに対して
above は少し空間があって上方にある感じ。

前置詞は、日本語にして覚えるよりも、頭の中でイメージして絵にしてしまうと覚えやすいし忘れにくいです。

でも、実はin, on, an, なんかは話すときには発音が全部一緒になっちゃうので、ただあることを意識して「ァン」って言っておけば、ネイティブには伝わってしまいます。

もちろん、テストや小論文で書くときには知っていないといけないのですが、会話の時には伝わることのほうが大切なので、聞き手の完璧な文法力に頼って、正しく推測して聞いてもらえばいいんです~!

といっても、みんなにとって難しい前置詞。
放っておいても上手にはなりませんので、英語上達を目指す人に勉強のヒントを少し。

辞書を引くときや、新しい動詞や表現が出てきたときには、前置詞が一緒になっていれば必ずセットで覚えておきましょう。後から覚えなおすとなると大変な作業ですので、その都度語呂合わせのようにしっかり発音して音とリズムで覚えておきましょう。

日本人みんなが苦手な前置詞。学習するポイントを押さえているかどうかで、将来の伸びは全然違ってきますからね!

P.S.
最初に出てきた熟語の意味はそれぞれ

come up with… ・・・を思いつく
keep up with… ・・・に遅れずついて行く
catch up with… ・・・に追いつく
put up with…  ・・・を我慢する

です。