最難関: 単数と複数を文章に反映するという概念
単数:This is a butterfly.——–>複数: These are butterflies.
単数:I am a student.——-> 複数: We are students.
これって、主語が単数から複数に変わっただけなのに、同じ単語が一つもなくなっちゃうんですから、英語を初めて習う人にとっては形の変化を理解するだけでもかなり難しいです。
何とか変化の方法がわかっても、私たちは日本語を話すときに単数と複数の区別をしません。そんなことに気をつけながら言葉を話すって言う考えがまずないので、英語を話すときにこの違いを常に意識できるようになるまで、何年もかかります。
特に、日本語をしっかりと習得してから英語を文法から学んでいくと、単数・複数でのつまずきは一番大きいようです。
長男が3歳のときに、ちょっと実験をしてみました。
おもちゃの車1つを指差して
Me: What is this?
My son: It’s a car.
おもちゃの車複数台を指差して
Me: How about these?
My son: They are cars.
3年後、長女が3歳のときにも実験してみました。(なんて親。。。)
コウモリが1匹いるページを見せながら、
Me: How many bats are there?
My daughter: There is one.
コウモリがたくさんいるページを見せながら、
Me: How many bats now?
My daughter: There are many.
感心する私を二人とも「ママ、なに言ってんの?」って顔で見てましたが、へっちゃらで単数複数を区別して文章を作っていました。1か2以上の違いは3歳ぐらいの子でも見てすぐにわかるので、単数と複数の違いを文章に反映させることも、こんなに幼くてもできるんです。。。
日本語脳ががっちがちに出来上がった中学から、英文法中心で英語を習い始めた渡しは、もう何十年も英語を勉強していますが、今でも単数と複数を常に意識しながら文章を作っているので、無意識にそれができてしまうとは。。。できて当然のことなのですが、小さいときからのバイリンガル教育の威力を見せ付けられた瞬間でした。
ということで、日本人にとって一番難しい英文法は、単数と複数を言葉に反映するという概念だと思います。
ですので、中1の最初に習う単数と複数の違いを、今でもうっかりしてミスしてしまう英語学習者のみなさん。
私たちの母語日本語にない概念はなかなか定着しないということを理解して、常に意識できるよう訓練をするしかないと思います。
気を落とさず、諦めず、日々練習していきましょう!
次回は2番目に難しい文法を紹介しますね。