先日、生後3週間の赤ちゃんをだっこしました。
ご夫婦そろってレッスンに来られている方のお一人目のお子さんです。手足がとってもちっちゃくて、かわいかったです。
赤ちゃんって、ずっと見ていても飽きませんよね~。
抱っこしていると、起きているときも寝ているときも、いろんな表情をして音を出して。一生懸命生きているのがひしひしと伝わってきました。
小さくて一人ではどうしようもない、でも無限の可能性を持って希望に包まれた存在。神秘的でした。

ところで、日本とカナダの新生児子育ての違いを少し。
日本では、赤ちゃんって服だけ着せられて抱っこされているのが一般的ですが、欧米ではちょっと扱いが違います。

赤ちゃんを「おくるみ」のような正方形の布で、顔だけ出して後はぐるぐる巻きにしてしまいます。
狭いところからせっかく広い世界に出てきたのに、何でまた窮屈な!というのが日本では一般的な意見ですが、実はこの方法には理由があります。

それは、出生後まだ体温調整がうまくできない赤ちゃんを暖かくしてあげるためと、びくつきなどの反射で体が急に動いて不安にさせないためです。(赤ちゃんって、いきなりバタついて泣き出してしまうことがありますよね。その予防です。)その他、鋭く伸びて切りにくい小さな爪で自分の顔や耳を引っかいて傷だらけにさせないためでもあると思います。

私も、上の子をカナダで出産したときは、病院でぐるぐる巻きのミイラ状態の赤ちゃんをたくさん見て、「なんじゃらほい?」って思いましたが、やってみると利点はたくさんありました。
一つ目は、誰でも抱きやすいこと。首が座ってなくてもおくるみがサポートしてくれるので、ラグビーボールのようになり、片手で抱けます。
二つ目は、お腹もよくて、オムツの綺麗であれば、落ち着いてスヤスヤ眠ってくれること。
新生児の頃のお世話はこれでかなり助けられました。

話は最初のご夫婦に戻ります。
新米パパは、「まだ泣かれずに赤ちゃんを抱っこできないんです」と、とても残念そうにされていました。

私たちからの出産のプレゼントは「おくるみ」だったのですが、使い方がわからないといけないと思い、その場で泣いている赤ちゃんをモデルにデモンストレーションを。すると、泣き止んでうとうとし始めたんです!新米パパに抱っこしてもらうと、そのままスヤスヤ。パパの初抱っこ成功にみんなで感動でした。


「おくるみ」についての記事
http://www.babycenter.com/0_swaddling-your-baby_125.bc

「おくるみ」の巻き方