シリーズの半ばなのですが、
今日はメールでいただいた質問に
お答えしようと思います。
ご質問:
こんにちは
Tと申します。
メール配信を拝見させて頂いております。
いつも大変為になる情報をありがとうございます。
今月で10歳になる娘に、
教えて頂いたシャドーイングの練習を
しようと思っております。
子供のシャドーイングのスタートレベルをどうする?
3つのポイントで考えてみよう
それで音源についてお聞きしたいです。
私は、娘が好きなORTをレベル1から
順番にやってみようと思っておりますが、
それが良いのかどうかわからず、
メールさせて頂きました。
恐れ入りますが、
もしよろしければ
何かオススメの音源などがございましたら
教えて頂けましたらありがたいです。
お忙しいところ恐れ入りますが、
よろしくお願い致します。
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Tさん
ご質問いただきまして
ありがとうございます。
実は初のご質問で
とっても嬉しいんです~!!!
きちんと回答できるかどうか心配ですが
いただいた情報で可能な限り
お答えさせていただきますね。
今回は
1.選書(レベル)
2.文章量
3.音声
の3つで考えていきましょう。
ORTとはOxford Readitng Treeと呼ばれる
イギリスの英語教材です。
メイプルで使っていますので
よく知っています。
イギリスの小学校で
副教材として使われることもあるそうです。
小学生向けに書かれていますので
選書としてはとても良いと思います。
Tさんのお嬢さんは今月で10歳ということで
小学校4年生でしょうか。
レベル1から始められるということですが
初見でどれくらい読めるでしょうか?
文字学習がすでに進んでいて
サイトワードや
フォニックスのスペリングルールに沿った
簡単な単語が読めるようでしたら
読むものとして良いですね。
まず1の選書(レベル)です。
子供の場合は
音声知覚と文字理解の
両方の理解を考えて
英語学習を進めてあげないと
いけません。
英単語は活用されて変化するので
スペリングのルールである
フォニックスや
ルールに沿っていない
サイトワード(Sight word=視覚で覚える単語)を
見て覚えている必要があります。
またお話の内容が分かる状態の
意味理解も必要ですので
絵を見て
音で聞いてみて
何のお話か分かるのであれば
語彙も育っていますので大丈夫ですね。
※
意味理解と言っても
日本語に直訳して理解を確認する
っていうことだけは
絶対にしないでくださいね。
せっかくの「絵」本ですので
「絵」を見ながらお話の流れを
お子さん自身の言葉で
語らせてあげてください。
これは日本語でも大丈夫です。
英語(ターゲット言語)⇒イメージ⇒日本語(自分の言葉)
の流れで理解をコミュニケーションするのは
自然なので大丈夫です。
これだと英語脳が育ちます。
さて、次に2の文章量です。
レベル1はページ数も少なく短いので
小学4年生のお子さんの
文章量としては物足りないかもしれません。
特にレベル1はとても短いです。
1+になると少し増えてきますね。
毎週1~2冊で続けて
1年間で50~100冊程度読んでいくのでしたら
1年でレベル3程度まで上がれそうです。
小学5年生でレベル4になっていれば
なかなか良いレベルだと思います。
ですがレベルが上がれば難易度が上がり
文章量も増えるので
毎週1冊は難しくなってくるでしょう。
意味が消化不良にならないように
シャドーイング練習が
単なる作業にならないように
何がポイントなのか
見失うことなくやり続けることが
大切ですね。
また絵本以外にも
英語をインプットし
アウトプットする場所がないと
語彙の基礎が弱くなりますので
コミュニケーションしながら
英語が学べる環境と併用で
シャドーイングを入れてくださいね。
最後に3.音源についてです。
オックスフォードはイギリスの出版社ですので
文章も音声もイギリス英語です。
イギリス英語とアメリカ英語では
文法、単語、発音とも
どれも少し違うのですが
大体は一緒ですので
教材としては問題ないです。
ORTの音声で
シャドーイングをみっちりやると
発音がかなりイギリス風になるかもしれませんね。
発音をアメリカ英語にしたいのであれば
シャドーイングもアメリカ英語の発音にしておくと
良いかもしれません。
アメリカは
ポップカルチャー大国で
文化の大輸出をしていますので
世界中の人がかなりアメリカ英語の
単語、文法、音声の影響を受けて
英語を話しています。
なので
YouTubeを見るにしても
Netflixやディズニー等の動画を見るにしても
アメリカ英語であることの確率がかなり高く
アメリカ英語に慣れていると
聞き取りやすくなる
というのはあるかもしれません。
カナダ英語もアメリカ英語とほぼ同じなので
アメリカ(北米)英語は100%聞けますが
イギリス英語は95%くらいって感じです(-_-;)
※
アメリカ英語とカナダ英語は
スペリングと発音が一部違います。
color⇒colour(カナダ英語)
center⇒centre(カナダ英語)
Pastaのpaの音がカナダ英語はappleのa
アメリカ英語はhotのo
などです。
炭酸飲料を
カナダ人はpopと呼びますが
アメリカ人はsodaと言います。
ちょっと脱線しました(笑)
結論として
お子さんがお好きなのであれば
シャドーイング教材に
ORTを使うのは問題ないと思います。
アメリカ英語の本や音声をお使いになるのなら
または
なども良いです。
メイプルでも
English Clubという
週3回のコースでは
小学校1~2年生で使ってました。
初心者向けの絵本のシリーズは
本当に選書が難しいです。
レベルと内容が合わないと
興味がうせてしまったら
元も子もないですからね。
そして子ども用の絵本って
主人公が男の子の本が
圧倒的に多くって
女の子用の良い本のシリーズがないのが
昔も今も頭痛の種なんです。。。(笑)
どの本をお使いになるにしても
- 意味理解
- 文字認識
- 英語脳を育てる読み方
- レベルの調整
など
お嬢さんの理解がどのようになっているのか
状態をしっかり観察しながら
サポートして差し上げてください。
何をやるかWHATは大事ですが
どのように進めていくかHOWも
すごく大切です。
一点、
アドバイスをさせていただくなら
シャドーイング以外にも
英語に幅広く触れさせてあげることが
とても大事です。
他のどんなことでもそうなのですが
英語は言語ですので
シャドーイングだけで
学習が完結するわけではありません。
日本語が音読だけで学びきれないように
他のやり方で多面的に英語力を
伸ばしてあげてくださいね。
今回は
わが家の英語子育てを
懐かしく思い出しながら
お答えさせていただきました。
次回からまた
シャドーイングの練習方法の
シリーズに戻る予定です。
Your action today will define your tomorrow.
”今日の行動があなたの明日を形作る”
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
「これってどういうこと?」
「こんな場合はどうしたの?」
というご意見やご質問がありましたら、
ぜひお聞かせくださいね。
こんなブログです
英語という便利な言語を身につけたことで、自分の世界も子供の世界もどんどん広がることが楽しくて楽しくて(笑) この便利さと楽しさをみなさんに体験してもらえるよう、効率的な英語習得や英語子育ての方法を、第二言語習得理論の観点からお話していきます。
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英語は中学がはじめましてのコテコテ学校英語でスタート。22歳から一念発起して英語を本格的に勉強し始め、3年後には試験勉強ゼロのTOEIC初受験で945。さらにその1年後に英検1級を取得。留学経験なし!
二児の母。日本にいながら、特別なスクールに通わせることなく、DIYの独自英語教育で二人の子どもを日英完全バイリンガルに育てました。
資格:TOEIC985、英検1級、TESL
学生時代の英語と言えば、中学1年から英語を始めたコテコテの日本語モノリンガル。
高校の英語担当の先生から「お前の英語は大学受験には使い物にならん!」と言われてしまいました。
英語の成績は振るわなくても(高校卒業時点で英検3級しかなかった!)、英語自体は大好きだったので、なぜか「英語くらいは絶対に喋れるようになってやる!」という変な自信があったのと、鼻息だけは荒かったのは覚えています(笑)
ただ、世の中そんなに甘くない!(苦笑)
今のカナダ人の夫と結婚し、カナダに1年10か月住んでいましたが、自信がなくて英語が全く声に出せず、外に出るのが恐くて、電話が鳴ったら悲鳴を上げるくらい怯える状態。。。
結果、1年10か月の内の1年半は、ずっと自宅に引きこもりをしていました。
そんなダメダメ状態でしたが、トロントの銀行でのとても嫌な出来事から、「この国では英語で主張しないと、いないのと同然の扱いを受ける」ということが骨身に染みて、それ以降は堰を切ったように話すように。
間違ってもいいからとにかく話さないと!の態度がやっと身につきました。(と言っても、いまだに間違えるのは恐いので、しゃべるのには勇気が要るんです。性格は変わらないけれど、自分の特性に合った対策はできますよ。)
その後1年半のうちに、TOEIC945と英検1級を取得しました。
今まで指導してきた生徒の多くは、高校卒業までにTOEIC900以上、英検1級・準1級を取得。
卒業生ので英語圏の大学に正規留学した生徒は5名、その他、東京大学(理1,2,3)、京都大学(物理学・法学)、名古屋大学(工学)、九州大学(経済学他)、岡山大学(医学部他)など。
英語は新しい扉を開けてくれる魔法のツール。どんなチャンスがやってきても逃さないように、生涯英語力を上げ続けることと信じてます。
趣味をほぼ全部英語がらみにすることで、日本にいながらも英語力を上げ続けています。
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