英語には母音はたくさんありますが、
この音ほどよく使われている音はありません。
この音がどのように使われているのか
どのように作ったらよいのかがわかると
英語が一気に聞きやすく、話しやすくなりますので
ぜひ最後までお読みくださいね。
ある音の正体は?
あいまい母音「Schwa」
前回「英語の音」の大切さについて
お話しました。
今日は
英語の最も重要な「ある音」
をご紹介します。
まずなぜ「ある音」がそんなに大事なのか?
それは話される英語の50%以上の母音は
「ある音」だからです。
「ある音」がわかり、
正しく使えるようになれば、
英語の母音の半分はカバーできてしまうということです。
それくらい大事な「ある音」の正体は・・・・・・
“Schwa”
”シュワー”
日本語では ”あいまい母音” と呼ばれたります。
発音は”シュワー”で
ワーの部分を高めに長く発音してください。
さて、このおかしな名前の音schwaですが、
変幻自在でいろんなところに現れます。
例えば “about”
どのように発音しますか?
発音の話をするときに
一番大事なポイントは
「どこを強調して発音するか」
を知ることですが、
“about” は
ouが強調される音節になります。
さて、
どこに強勢があるかわかりましたが、
今日のテーマはそこではなくて
「あいまい母音」です。
あいまい母音は
強勢のない音節に使う音で、
Aboutの強勢がない音節
“ a “が「あいまい母音」で発音されます。
このあいまい母音の音は、
日本語のあ、い、う、え、お
英語の A, E, I, O, U
のどれとも違う音ですが、
最も近いのはumbrellaのuの音です。
ただし、
強くはっきりとは発音しません。
あいまい母音ですので(笑)
この音は日本語にないとはいえ、
私たちも日常で発してます。
例えば、
出かけた先でかばんを開けて
入っているはずのお財布を家に忘れてきたと気付いた瞬間、
独り言のように思わず出るあの声。
あ、なのか、う、なのか、わからない
短くて低いうめき声のような音。
あれです。
一人でぼーっとしているときに、
背中をトンと叩かれて
思わず出る声。
あれです。
あれが
「あいまい母音schwa」
の音です。
aboutに戻りましょう。
aboutのaは
その音で発音します。
なので、低く、短く、軽く
そっと添えるように発音します。
IPA (International Phonetic Alphabetの略)
いわゆる発音記号ならば
/əˈbaʊt/
です。
あいまい母音Schwaは
この ə の音です。
あいまい母音Schwaは
「強勢が置かれない音節」
の母音です。
なので、これらすべての単語に入ってます。
family の i
tomato の最初のo
library の a
camera の e と 最後のa
dictionary の o
単語だけじゃなく
フレーズや文章にも使われます。
I’ll look for it.
We’ll ask her about it tomorrow.
それぞれ何個の「あいまい母音」が含まれていると思いますか?
答えはこちら!
/ə’lukfərət/ 音節4つ中3つ
/wəl’æskərəbaʊdədə’mɑroʊ/ 音節9つ中5つ
あいまい母音だらけです!
ということで、
「ある音」がわかると英語で話される母音の半分はカバーできる
ということなんです。
この「あいまい母音schwa」は
名前こそパッとしませんが、
英語が聞き取れるようになりたい
英語を話したい
というのなら最も重要な知識です。
なぜなら「発音の仕方がよくわからないな?」
という単語にはこのあいまい母音が入っていることが
よくあるからです。
この単語はどうかな?と思ったら、
ぜひその都度スマホで検索して
IPAを確認してみてくださいね。
地道な作業のようですが、
このほんの小さな気づきから
英語の音への理解がグンと深まり
英語を聞く時の確信と
英語を口にするときの
自信につながりますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「これってどういうこと?」
「こんな場合はどうしたの?」
というご意見やご質問がありましたら、
ぜひお聞かせくださいね。
こんなブログです
英語という便利な言語を身につけたことで、自分の世界も子供の世界もどんどん広がることが楽しくて楽しくて(笑) この便利さと楽しさをみなさんに体験してもらえるよう、効率的な英語習得や英語子育ての方法を、第二言語習得理論の観点からお話していきます。
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英語は中学がはじめましてのコテコテ学校英語でスタート。22歳から一念発起して英語を本格的に勉強し始め、3年後には試験勉強ゼロのTOEIC初受験で945。さらにその1年後に英検1級を取得。留学経験なし!
二児の母。日本にいながら、特別なスクールに通わせることなく、DIYの独自英語教育で二人の子どもを日英完全バイリンガルに育てました。
資格:TOEIC985、英検1級、TESL
学生時代の英語と言えば、中学1年から英語を始めたコテコテの日本語モノリンガル。
高校の英語担当の先生から「お前の英語は大学受験には使い物にならん!」と言われてしまいました。
英語の成績は振るわなくても(高校卒業時点で英検3級しかなかった!)、英語自体は大好きだったので、なぜか「英語くらいは絶対に喋れるようになってやる!」という変な自信があったのと、鼻息だけは荒かったのは覚えています(笑)
ただ、世の中そんなに甘くない!(苦笑)
今のカナダ人の夫と結婚し、カナダに1年10か月住んでいましたが、自信がなくて英語が全く声に出せず、外に出るのが恐くて、電話が鳴ったら悲鳴を上げるくらい怯える状態。。。
結果、1年10か月の内の1年半は、ずっと自宅に引きこもりをしていました。
そんなダメダメ状態でしたが、トロントの銀行でのとても嫌な出来事から、「この国では英語で主張しないと、いないのと同然の扱いを受ける」ということが骨身に染みて、それ以降は堰を切ったように話すように。
間違ってもいいからとにかく話さないと!の態度がやっと身につきました。(と言っても、いまだに間違えるのは恐いので、しゃべるのには勇気が要るんです。性格は変わらないけれど、自分の特性に合った対策はできますよ。)
その後1年半のうちに、TOEIC945と英検1級を取得しました。
今まで指導してきた生徒の多くは、高校卒業までにTOEIC900以上、英検1級・準1級を取得。
卒業生ので英語圏の大学に正規留学した生徒は5名、その他、東京大学(理1,2,3)、京都大学(物理学・法学)、名古屋大学(工学)、九州大学(経済学他)、岡山大学(医学部他)など。
英語は新しい扉を開けてくれる魔法のツール。どんなチャンスがやってきても逃さないように、生涯英語力を上げ続けることと信じてます。
趣味をほぼ全部英語がらみにすることで、日本にいながらも英語力を上げ続けています。
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