「それって才能だよねー。」「自分には無理だし。」って思うことってありますよね。
でもそれって、自分にないものを理由にして、できないことの言い訳をしているって、考えたことありますか?
私もできなくて悔しいと思っていることはたくさんありますが、その中でも一番悔しいと感じているのは、文章力がないことです。
文章を書くためにはまず読むことが大事、インプットがないところにアウトプットなんてできない!というのが一般的な考え方だと思います。
私の読書量はというと、若いころは本と言えば学校の教科書とマンガ以外は触ったことがないという、できそこない学生でした。
でも社会人になって英語を本格的に勉強するようになってから、本は割と読むようになりました。
しかし残念なことに、本を読んだからといって、文章は全くと言っていいくらい上手になりませんでした。
文章の書き方の本なども読みましたが、読めば読むほど、自分ができていないことを指摘されているようで、
まだダメだ、まだ勉強しなきゃ、と思うだけで、全然書けませんでしたし、書こうとも思いませんでした。
できる自分になりたいなら、実際にやるしかない!
結局は、文章力をつけるために絶対に必要なステップが抜けていたからなんです。
もちろんそれは「書くこと」。
何かができるようになるためには、インプットももちろん大事ですが、アウトプット(生産すること)が大切なんです。
本を読むのがインプット(貯めること・入れること)
文章を書くのがアウトプット(生産すること・外に出すこと)
いくら情報をインプットしても、実際に書いてアウトプットしないと、
文章が上手になるはずはないですよね。
例えるなら、
歌が上手になりたいのに、音楽ばかり聴いていて練習しない人
野球が上手になりたいのに、準備運動しかしない人
泳げるようになりたいのに、泳ぎ方の本を読むだけの人
英語が話せるようになりたいのに、リスニング教材の聞き流しだけの人
みんなできなくて当然ですよね?
私は「文章を書く」という文章力アップのために必ずしなければいけないことをしないでいたのだから、上手になるわけなんてないんです。
インプットとアウトプットの黄金比率は3:7だそうです。”学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)より”
ということは、読書に使った2倍以上の時間を文章を書くことに使わなければいけなかったんですね。
ところで、小説家の人たちって、書く才能があるから書いていると思っていませんか?
私もそう思っていました。
アメリカの人気小説家スティーブン・キングの「On Writing書くことについて」の本を読むまでは。
スティーブン・キングは”ミザリー”、”ショーシャンクの空に”、
最近ではホラー”It”など、有名な映画の原作を書いた小説家ですが、
彼は最初の本が出版されるまでに何年にもわたって膨大な量の小説を書いています。
そして今でも、毎日数千単語が書けるまでは書くことをやめないそうです。
一年間に360日はそういう生活をしているんだそうです。
他の有名な小説家も、
「毎朝必ず2時間書く」
「毎日2千語書く」
など、本当にたくさん書いているそうです。
書いては推敲し、また書いては推敲。
スティーブン・キングは、書いたものを3か月くらいの間見ずに保管するらしいです。そして、「これ誰が書いたん?」って思うくらいに忘れてから、もう一度読んで、書き直すらしいです。
自分のやってきたことを少しずつ見直しながら書き上げていく。
地道な作業をコツコツと繰り返すことで、だんだんと上達していく。
何かが上手になりたいと強く思うのなら、らせん階段を上るように、自分の成果を振り返りながら愚直に続けるしかない。
「自分には無理」と感じた時に思い出したいです。