効果的な英語学習方法①:シャドーイング&シンクロ・リーディング

     メイプルで使っている教材の多くにはCDなどの音声教材が付属していますが、みなさんしっかり活用されているでしょうか?まだ封も切っていない、なんてことないですよね?今回は、リスニング力とスピーキング力の両方が飛躍的に向上する「シャドーイング&シンクロ・リーディング」という英語学習方法をご紹介します。

  CDなど英語の音声は英語力向上のために必要不可欠ですが、聞くだけではあまり効果が得られません。聞き流すだけで英語が話せるようになる(どこかで聞いたことがあるフレーズですね)というのは正しくないです。わかりやすい抑揚(イントネーション)や発音で英語を話せるようになるには、実際に英語を声に出す練習を繰り返しすることが大切です。というと、英語の本を音読するのはどう?と思われるかもしれませんが、英語学習者にとってもっと効果的な方法があります。

  小学校の国語(日本語)の宿題で音読がよく出されますが、日本語は母語であり、私たちは正しい発音を知っていますから、それを目で読みながら自分の声で正確に再現することは簡単です。しかし、日本に住む私たちは英語の正しい発音四六時中耳にしているわけではないので、自分で思うように音読するだけでは、正しい英語の発音をすることはできません。では、どうするか?CDなどで正しい英語の音声を聞きながら、耳にした音をそのまま声に出すシャドーイングをします。英語を聞きながら、同時にまたは少し間をおいて、まったく同じことを口に出します。音声的な要素(高さ、長さ、リズム、ストレス/強弱、イントネーション、ポーズ/間合い)をすべて、正確に再現して言えるようになることが目的です。ぶつぶつとつぶやくように再現してもいいですし、電車の中などで練習する際は、口を少しだけ動かして声に出さずにサイレント・シャドーイングするのもいいです。シャドーイングはテキスト(原稿)を見ずに行います。

  最初からシャドーイングは難しいなと思われたら、シンクロ・リーディング(聞き読み)から始めてみてください。シンクロ・リーディングとは、音声を聞きながらテキスト(原稿)を読みます。音声に遅れず、全部口に出して音読できることを目指します。ついていけるようになれば、先ほどのイントネーションや間合い、強弱など、音声的な要素も一緒に再現できるように練習してください。

  シャドーイングやシンクロ・リーディングの練習に使用する音声はどんなものでもかまいません。メイプルの教材に付属のCDでも、ORTの音読CDでも、文法クラスを受講している人は中学校の教科書CDを使ってもいいです。Readingクラスの人は教材のページ数が多いので、全部でなくとも自分の好きな章だけCDを聞きながらシンクロ・リーディングしてもOKです。また、YouTubeを見ながら、英語ニュースやPodcastを聞きながらのシャドーイングがお勧めです。通勤・通学中に手軽にできますが、かなり集中力が必要な練習ですので、短時間での練習でも効果がありますよ。。

  スピーチコンテストに挑戦する人は、ぜひシンクロ・リーディングとシャドーイングの練習を繰り返ししてくださいね。スピーチコンテストのジャッジは正しい英語の音が判別できる英語ネイティブの先生方です。彼らに正しく評価してもらうためには、彼らが一番心地よく聞ける英語の音を身に付けて出場したいものです。

  シャドーイング&シンクロ・リーディングは、いつもの練習方法を少し変えるだけでとても効果的になる音声学習法です。ぜひお試しくださいね!