1163293 orig

いよいよ4月から小学校3年生の英語授業が始まります。

 

3・4年生の学習内容はこんな感じです。

挨拶や名前の言い方
表情やジェスチャーをつけて挨拶をする
数の数え方や尋ね方
好きな色や物・スポーツや果物の説明
アルファベットの大文字と小文字
身の回りの物の説明
天気や遊び
好きな曜日・時刻の言い方、尋ね方
持ち物や文房具の名前や尋ね方
食材の言い方や欲しい物を要求
学校生活の共通点や相違点
絵本などの短い話を聞いて内容を理解する

 

目的は英語に親しむこととなっていますが、実際にはかなりたくさんのことを学習していくようです。

996061 orig

さらに5・6年生の英語は「外国語活動としての英語から「教科としての英語」となり、評価の対象になります。

 

授業時間は今までの年間35時間から倍増し年間70時間が予定されています。

今までの楽しく親しみ「聞く」「話す」だった学習に、「読む」「書く」が加わった4技能を使った言語活動となります。

5年生以降は実際の教科になるため、楽しむだけではダメ。
ここからは評価の対象となります。

小学校5・6年生で学ぶ単語は600~700語と言われています。
現在中学校3年間で1200語学んでいますが、そのうちの半分以上を小学校最後の2年間で学ぶことになります。

3・4年生の時と比較して「読む」「書く」が加わるため、5・6年生の学習内容はかなり高度な内容になっていくようです。

 

5年生の内容:


アルファベットの文字・自己紹介
祭りや行事に関するまとまりのある話を聞いて理解し、尋ねたり書き写したりする
世界の同世代の子どもたちの学校生活に関する話を聞いて相違点や共通点を聞き取る
1日の生活についてまとまりのある話を聞いて順序立てて書いたり伝え合う
旅行プランの説明を聞いて具体的な情報を聞き取る
ある物の場所や位置関係についての説明を聞いて概要を把握、説明したり書き写したりする
丁寧な表現を使って注文をしたり、値段を尋ねたりする
自分のあこがれたり尊敬する人について紹介する
6年生の内容
自己紹介に関する表現や発音、音声で語句を書き写す
日本文化(行事や食べ物、味覚など)を表す表現や日本文化について伝えあい、書き写したりする
好きなもの、スポーツなどの語順を考える。単語と単語のスペース気付く
地域の良さを表す表現について伝えようとしたり、読んだり書いたりする
過去の表現について(夏休みの思い出など)を話したり、書き写したりする
小学校6年間の思い出について語句や基本的な表現を用いて書いたり伝えたりする
オリンピック・パラリンピックについて話される内容を聞いて概要を捉える
将来の夢を話す
中学校の部活動や学校行事などについての表現や、他社に配慮しながら中学校生活について読んだり書いたりする



新年度以降、中学で学習する単語数は1600~1800となり、今までよりも3~5割程度数が増えるようになります。


仮定法、完了進行形など、今までは高校1年で学んでいた文法内容も中学で学習するようになります。

 

1324537 orig

2020年度の改定のポイントの1つは、CEFR(Common European Framework of Reference ヨーロッパ言語共通参照枠)という国際的言語運用力の基準を意識して、全学年を通して4技能・5療育に焦点を当てていることです。

4技能・5領域=「聞く」「読む」「話す(やり取り)」「話す(発表する)」「書く」

 

校卒業時点であれば、2019年までは3000語程度の学習であったのでが、2020年以降は小中高合わせて4000~5000語となり、最大2000語の大幅増になっています。

 

高校では、中学での英語力を基に、ディスカッションなど、より発展的・高度化された授業が行われることになりますが、高校での英語授業で実施される特徴的な取り組みの例は、以下のようなものがあります。

・「シャドウイング(手本となる英語音源に続いて音読する)」や「オーバーラッピング(手本となる英語音源に重ねるように音読する)」などを取り入れた、英語の音を大切にした授業

・ネイティブ講師を交えたチームティーチングやディスカッションなど、アウトプット訓練の重視

・アカデミックなテーマの英語原書を使用したリーディング訓練

・海外派遣プログラムや留学プログラムの充実

・CEFRに準拠した外部検定試験の活用

 

 

メイプルのBOOKSクラスでは、シャドーイングやオーバーラッピングを通して、英語のリズムと音を身につける訓練をします。

また、BOOKSクラスでは最終的には英語原書の小説を読んだり、CRクラスでは、アカデミックな文章を、「自分自身で書く」という目的を持って作文の練習をしています。

今回小学校から英語が教科となるように、早期の学習があるからこそ、高校レベルでの英語力も高度なものになっていきます。

大学入試やその先の社会での活躍に向けて、英語力の向上に力を入れたい場合は、早い時期から、今後必要とされる技能を身につけることを念頭においておきたいものです。

 

英語教育を取り巻く環境はどんどん変わっているので、これからも十分に注視していく必要があります。


学校での成績や入試だけでなく、その先にある
実社会での活躍を見据え、小・中学生の段階から英語力を積み上げていけるよう、計画的に学習をすすめていきたいですね。