私はこれまで24年間、

英語を教える仕事に携わってきて

生徒さんや保護者の方や、

国内外の英語講師と関わってきましたが

せっかく頑張ったのに燃え尽きてしまった人

成果は出したけど結局投げ出してしまった人など

結果がすべてではない！

と感じる経験を何度もしました。

私は今でも英語を勉強すること

英語を指導すること

英語スクールの運営を通して

関わる人の人生をより良い方向に導いていくことなど、

くじけることなくずっと続けられていますが

その理由は「プロセスを大事にしているから」なんです。

つまり

「結果＝目標やゴール」

を明確に設定したら

「プロセス＝そこまでの道のり」

を全力で楽しむことを強く意識している

ということです。

スクールの生徒さんや保護者の方が

「とにかく英検に受かりたいので、

英検の勉強をさせてください。」

とお願いされることがよくあります。

また

「受験に必要なので

文法クラスだけを受講させてください！」

というリクエストを多く受けます。

でもどちらもお断りしています。

正直なところ、

短期的な結果を出すための講座は売れます。

入試対策を売りにしている塾は盛況だと思います。

メイプルにも英検対策や受験対策のノウハウはあります。

でも、あえて売りません。

その理由は、

受験勉強ではプロセスを楽しめないことと、

終わった時に燃え尽きてしまう可能性があるからです。

もちろん、試験攻略テクニックを1か月程度の短期間やるだけで

合格できる実力がすでについている生徒さんには

普段通りのレッスンの枠内で必要なテクニックだけお教えして

対策ができます。

その程度の寄り道は

単なる通過点でしかないので

問題ないです。

でも、まだ合格圏内には程遠いのに

過去問対策やテクニックだけで合格をもぎ取ろうとすると

乗り越えなければいけない壁は大きく

道のりはすごく険しいのに

日々の手応えは感じられないという、

生徒さんにとって大変苦しい状態になります。

これでは自分が成長していると感じられないので

学習プロセスを楽しめていない状態で

「勉強なんて早く終わればいいのに、、、」

と思うようになります。

こうなると、たとえ運よく結果が出せたとしても

燃え尽きてしまいます。

すぐに次をやろう！とは到底思えないので

頑張りを継続できなくなってしまう、

そうすると力はどんどん下がり、

再開しようとしたときには他と差がついている、

ということが起こります。

これは本当にたくさんの生徒さんに起こっていることで

最近、話題になっているリスキリングや

学び直し、生涯学習など、

やりがいを感じ、生産性を確保するために

学び続ける大人でいる”芽”をつぶしてしまいます。

入試や検定はただの通過点でしかないのに

生涯必要な学びへの情熱を

短期目標だけに集中することで失うかもしれない。

一生に影響する大きなリスクがあるのに

短期目標に全力でコミットすることが良いことだと

心底感じることが私にはできないので、

教えることもできません。

英検が大学受験の代わりになるかも？

という話が出ていた数年前、

メイプルでも一時的に英検クラスをやりました。

以前の文法クラスと比較して

生徒さんの成長が鈍っていき、

短期目標だけでは人は成長しないと確信した瞬間、

年度途中でしたがクラスを中止しました。

指導者が信じ切れていないものを

生徒さんに教えようとすると

私自身の心に嘘をついている状態になってしまうので

全身全霊で教え、

おすすめすることができないのです。

メイプルを始めた当初から

ブレない想いが一つあります。

「自分で学び続けられる人を育てる」

ということです。

英語は言葉なので

日本語と同じように

使わなければ力は落ちるし、

学びに終わりはありません。

プロセスを大事にすると結果は自然とついてくる。

プロセスを大事にするからこそ大きな結果につながる。

成果主義であればあるほどプロセスを大事にし、

いつまでも成果を出し続けられる心の状態を

常にキープできるようにしていく。

いつも最高のパフォーマンスを出し続けるために

日々のメンテナンスをしっかりする。

成果が大事だからこそ心が取り残されないように

ケアしていきたいものですよね。

今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。